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15、ボディワークの効用

イベント会場のざわめきの中、たった20分のセッションで、不思議な体験をした私は、その後いく度となくクラニオのセッションを受け、また他のボディワークで、静かに自分と向き合う時間を持つことになる。

この時の体験を期に、当時、様々なニューエイジ系のボディワークを受けた。
手法や技術は、街で看板を出すマッサージや指圧とそれほど違いはない。
しかし、焦点が当たっている部分と場のエネルギーみたいなものが違うと感じる。

身体に働きかけることを受け入れても、そこでエンドではない。
ニューエイジ系のボディワークには、身体の先の、その身体を形作っている何かについて意識を向けさせてくれるものがある。
当時は、静謐なエネルギーの中で静かに自分と向き合う時間が、一番の安らぎの時になっていた。
そんな中で、ふと、初めて受けたクラニオのセッションの中で浮かんできた母の写真の意味が、心に落ちてくることがあった。

寂しげな瞳ときつく結んだ口元、泣き出しそうな母は、自ら進んで選択したわけでもない人生を生きている母だ。
子がいるからには、もはや振り出しにはできないと決死の覚悟の母。
一方、自由奔放に自分だけの人生を生きてきた私は、家庭も子供も背負う必要がない代わりに、大切な声に支障をきたし、辛い日々を送っている。
生きた時代は違っても、最も身近な人の人生を提示しつつ、さぁ、あなたは自分の人生をどう受け止めるの?
そう、自分の深いところから問われたのだ。
答えは、それでも生きていくよ。
今はちょっと辛いけどね。

辛いけれど、自分の人生を生きている実感があるし受け入れていくと、涙で答えたのだった。

ニューエイジ系のワークには、様々なものがある。
大きく分類すると、
心理学系、ボディワーク・エクササイズ系、スピリチュアル系、アート系などだ。
詳しい内容については、私の受けたものについて、これからブログ内の別カテゴリーで紹介していきたい。

この中で、私にとって断とつピンと来たのは、ボディワーク・エクササイズ系だ。
フレンドリーでいるようで結構用心深い私は、そう簡単に心は開かない。
というか、身体置き去りであれこれ気持ちをほじくるのはどうも性に合わない。
外側の殻を自分から徐々に解いていって、あるときに、あ!そうっかぁと、心の中に、サーっと光が差し込む瞬間が大好きだ。
自分で見つけだした答えという実感、深いところから湧き出てきた真実という確信が持てる。

ニューエイジ系ボディワークという言い方をしたが、心と身体は一つで、身体に働きかけているその先には心があるという気持ちで向き合うなら、鍼灸でもマッサージでも、指圧でもボディーワークと言えると思う。
私自身も、そういう治療家でありたいと思っている。

さて、これらのワークが、私自身の発声障害にとって効果があったかというと、残念ながら何かが急変することはなかった。
しかし、それまで気づかなかった自身の潜在意識が浮かび上がってきたことに、まるで新しい自分に出会うようにワクワクしたことは確かだ。
時にせつなかったり悲しかったりしたが、どれも懐かしい感覚を伴う自分だった。
発声障害の私を含めて、まるごと自分を受け入れようとした時期で、私にとっては大切な時間だったと振り返る。

そして、クラニオのトレーニングコースで、さらに身体からの大切なメッセージを受け取った。